高コスパ!ダイソーUSB3.0・Type-Cハブのレビュー

外出先などでPCの作業をする際に,USBポートが不足して困ったことはありませんか?
もしくは自宅や職場のPCに周辺機器を接続するのに,USBポートが足りなくなったことはありませんか?

今回は,ミニマルなデザインと手ごろな価格が魅力のDAISOのUSBハブ(以下,本製品)をご紹介します.
PC環境がシンプルな人や,外出先でUSBを拡張したい人にとって,本製品は便利な道具となるでしょう.
今回は,その特徴や使い勝手について詳しくレビューしていきます.

目次

外観とデザイン

パッケージ

本製品はパッケージからシンプルです.
箱の中身はUSBハブのみ.取り扱い説明書などはありません(パッケージ裏面に印刷してあります).

コンパクトなサイズと持ち運びの便利さ

まず最初に注目すべきは,本製品のサイズです.
本製品は非常にコンパクトで,本体部分のサイズは80mm x 17mm x 7mm,重さは type A端子のものが19g,type C端子のものが17gです.
ケーブル長は90mmと短いですが,軟らかく曲げやすいため使い勝手は悪くありません.

デスクトップ上にノートPCを置いて使う場合も本製品ならスペースを取らず,またバッグ内でもスペースを取らないため携帯するのにも便利です.

ミニマルなデザインの魅力

全体的にシンプルなデザインでスタイリッシュな印象を受けます.デスクの上に置いておいても違和感はないでしょう.

本体はアルミ製で放熱性はよさそうです.ケーブル部分は熱可塑性エラストマー製で,ケーブル長は90mmと短いものの取り回しは容易です.

本体部分の色はMacBook Airのスペースグレイとよく似ており,併せて使用すると純正品のような感じがします.

ケーブルは本体直付けで交換はできませんが,柔軟性はそこそこあるため使い勝手は悪くありません.ポーチやバッグインバッグなどに入れて持ち運ぶ際にも邪魔にはなりません.

M1 MacBook Air(スペースグレイ)と本製品
M1 MacBook Air(スペースグレイ)と本製品

スペースグレイのMacBook Airに接続すると,イイ感じです(微妙に色目は違いますが).

MacBook Air Mid 2012(シルバー)と本製品
MacBook Air Mid 2012(シルバー)と本製品

一方,シルバーのMacBook Airに接続すると色の違いが目立ちます.まぁこれはこれで悪くないですが…

接続性とポート

USB3.0ポートとUSB2.0ポートの使い分け

本製品には、USB3.0ポートが1つとUSB2.0ポートが3つ備わっています.その他のポートはありません.

USB3.0ポートは高速なデータ転送が可能であり,USBメモリ等を介した大容量ファイルの転送や外付けSSDなどの接続に適しています.

一方,USB2.0ポートは低速ですが,マウス・キーボードなどの入力機器や,プリンタ・スキャナなどの周辺機器の接続に適しています.

接続するUSB機器の合計入力電流は最大で900mAです.

SDカードスロットやHDMI端子,有線LAN接続端子,ヘッドホン端子などはありませんので,これらの機能が必要な方は別のモデルを検討する方がいいと思います.

Type-CモデルとType-Aモデルの使い分け

PCとの接続は他のUSBハブと同様,特別なドライバーやソフトウェアのインストールは必要ありません.PCに接続するだけですぐに使用できます.

本製品には,PCとの接続端子がUSB-CのモデルとUSB-Aのモデルの2種類があり,お持ちのPCの端子に応じて選べるのも魅力です.

データ転送速度と安定性

以下はUSBの各規格ごとのデータ転送速度です.
USB3.0は5 Gbpsですが,本製品の転送速度も5 Gbpsになります(パッケージに記載あり).

USB1.0USB2.0USB3.0
USB3.1 Gen1
USB3.2 Gen1
USB3.1 Gen2
USB3.2 Gen2
USB3.2 Gen2x2
スピード1.5 Mbps480 Mbps5 Gbps10 Gbps20 Gbps
端子の形状typeA typeB
MiniA MiniB
MicroA MicroB
typeA typeB
MiniA MiniB
MicroA MicroB
typeA typeB
MicroB
typeC
typeA
typeC
typeC

本製品の性能を確認するため,CrystalDiskMarkでデータ転送速度を測定してみました.

USBメモリ編

使用したUSBメモリは SanDisk SDCZ73-064G-G46(USB3.0)です.

SanDiskの製品は他メーカーと比較して信頼性が高く,またUltraシリーズは転送速度が速く評判がいいため,普段からこのUSBメモリを愛用しています.

① PCのUSB3.0端子にUSBメモリ直挿し:

余分なものが介在しないため,これが基準になります.
1MB/s=8Mbpsですので,128MB/s ≒ 約1Gbps ですね.

USB3.0の理論値には遠く及びませんが,今回使用したUSBメモリの読み取り速度のメーカー公称値は 150MB/s ですので,USBメモリの性能はほぼ引き出せているものと思われます.

② PCのUSB2.0端子にUSBメモリ直挿し:

同様に,PCのUSB2.0端子に直挿しした場合のデータ転送速度は約300Mbpsで,USB3.0端子に挿した場合の1/3弱でした.
USB2.0の通信速度は最大480Mbpsですので,60%超は出ていることになります.

③ 本製品をPCのUSB3.0端子に挿して,本製品のUSB3.0端子にUSBメモリを接続:

DAISOのUSBハブ(USB3.0端子)経由の場合,PCのUSB3.0端子に直挿しした場合とほぼ同じ速度が出ました.

④ 本製品をPCのUSB3.0端子に挿して,本製品のUSB2.0端子にUSBメモリを接続:

一方,本製品のUSB2.0端子にUSBメモリを挿した場合は,PC本体のUSB2.0端子に直挿しした場合とほぼ同等の速度でした。

⑤ 他社製のUSB2.0ハブをPCのUSB3.0端子に挿して,USBメモリを接続:

ちなみに他社製のUSB2.0ハブ経由でも前項と同程度の速度が出ています.

以上より,USB3.0規格のUSBメモリを使用する程度であれば,本製品は十分な転送速度であると言えるでしょう.

SSD編

(USBメモリより高速な,外付けSSDを使ったデータは後日アップする予定です)

価格とコストパフォーマンス

手頃な価格の魅力

本製品の最大の魅力は,550円(税込み)というその手ごろな価格です.

他のブランドのUSBハブと比べてもコストパフォーマンスは非常に高く,同等の機能を持つ他の製品よりもお得感があります.

一方で,安価な価格帯にも関わらず,DAISOのUSBハブは品質に妥協していません.
他社の安価なUSBハブはプラスチック製が多い中,本製品は放熱性や堅牢性の点で有利なアルミニウムを採用しており,デザイン面でも優れています.

競合製品との比較

同様の競合製品には,Anker製やBUFFALO製のUSB3.0ハブがあります.
DAISO製と比較すると数倍の価格ですが,全ポートUSB3.0対応というメリットがあるため,用途により選択するとよいでしょう.

Ankerのものは103 x 30 x 10mmで35g,BUFFALOのものは,96 x 31 x 11mmで35gといずれもDAISOのものより一回り大きいです.

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おすすめできる方とおすすめできない方

おすすめできる方①

自宅や職場でも主にノートPCを使っていて,USB接続のマウスやUSBメモリ,プリンタやスキャナ,左手デバイスなどを接続するためのUSBポートが足りない方.

おすすめできる方②

外出先でノートPCを使う際に,USBメモリや各種入力デバイス等,低電力で作動する周辺機器を接続したい方.

おすすめできる方③

ノートPCの数少ないtype-C端子を拡張してtype-A端子を複数使いたい方.
個人的にはこの使い方が最も有意義な気がします.
(間違えてtype-Aの方を買わないようにしましょう)

おすすめできない方

・USB3.0ポートがひとつでは足りない方
・USBポート以外にSDカードスロットやHDMI端子,USB-Cポートなど多様な拡張性を求める方
・ケーブル長が9cmでは足りない方
・ブランド志向な方
は,AnkerやBUFFALO製を購入される方が幸せになれると思います.

まとめ

本製品は,550円(税込)という手ごろな価格でありながら,USBハブとして最低限必要な機能を備えており,転送速度も問題ありません.

ミニマルなデザインも秀逸で,また他社製のUSBハブと比べてコストパフォーマンスが高く,USBハブに過度の拡張性を求めない方やモバイルワーカーにとっては魅力的な選択肢になり得ると思います.

少なくとも予備のUSBハブとしてひとつ持っていて損はないと思います。

以上が,本製品のレビューです.
興味を持たれた方は,DAISOに出かけられた際にぜひ一度本製品を手に取って検討してみてください.

最後までお読みいただき,ありがとうございました.
この記事が少しでもみなさんのお役に立てたら幸いです.

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